秋の養生ブレンド発売開始

24.09.07

朝夕気温が下がり早朝などに草木の先や花に露が結び、白く光る白露(はくろ)は、二十四節季の一つで9月8日から9月22日までとなります。

残暑が遠退いて、秋の気配が色濃くなっていく、「白露」。

9月9日五節句の一つ「重陽(ちょうよう)」の節句とも重なります。

五節句は、季節ごとの食べ物を神様に供えて祝う行事で、ほかに「端午の節句(5月5日)」「七夕の節句(7月7日)」などがあります。

9月9日は、中国で縁起がよいとされる陽数のうち、最も大きい「9」が重なる日です。

中国では小高い山に登って、菊の花を浸した菊酒を飲んで、健康や長寿を願ったといわれます。菊の花には、長生きの効能があると考えられていたからです。そのため「菊の節句」ともいいます。

この風習は、奈良時代ごろ日本に伝わり平安時代には、重陽の節句として宮中行事になりました。

「縁起のよい日」や「健康を願う日」として、9月9日を意識してみるのもよいでしょう。

白露の前の「立秋」と「処暑」は、暦の上では秋といっても秋を実感できなかったでしょう。

白露は、まさに秋、これぞ秋という日が増えてきます。

漢方の古典「黄帝内経（こうていだいけい）」では、秋になるとすべてのものの形（容）が定（平）まるという意味から、秋の３ヵ月のことを容平（ようへい）と言って、秋の養生法を次のように述べています。

「この季節には、鶏の寝起きのように、早く寝て早く起きることであり、心を安らかにして、くやまず精神を落ち着かせて、秋の気が身体を損なうことのないようにし、やたらと動きまわって、肺を冷やさないようにします。これが秋の季節に調和した養生法であります。

もし、養生法に逆らって、秋の冷えにあたり肺を冷やしたりすると肺を損傷し、冬になって食物を消化しきれずに下痢をしたりします。」

秋というのは、物事を仕上げたり整理したりするのにふさわしい季節であり、秋になって何か新しいことを始めようとすると秋の気である肺をいためます。肺に影響するのは冷えだけでなく、秋も深まってくると乾燥の気が盛んになり、ノドや鼻の粘膜や皮膚表面も敏感になってきます。このような燥邪（大気の乾燥）が病因になってきます。

夏の暑い時期には、皮膚の毛穴は開き、発汗や皮膚呼吸により老廃物や水分の代謝が活発になっていますので、咳や鼻炎など呼吸器系に病気を持っている人でも比較的過ごしやすい季節でありますが、秋口に入り朝晩がめっきり涼しくなってくると、皮毛が閉じてノドや鼻に負担が掛かってきます。また、秋の乾燥した空気はノドや鼻の粘膜などに炎症を起こします。

食養生は潤いがポイント
甘いものと酸味のあるものを組み合わせると潤います。秋の色は白で、臓腑は肺、大腸です。

旬の食材を中心に白い食べ物を選ぶとよいでしょう。また果物(いちぢく、梨、柿、葡萄など)で潤い補給もおすすめですが食べ過ぎは冷えを作る原因になります。
酸化した油や甘すぎるものアルコールは、痰を生みますので避けます。
薄味でスパイスなど香辛料を上手にきかせることもデトックス効果が期待できます。

秋のよもぎ蒸しは汗を大量に流さずオリエンタルな香りで深呼吸。冷房や冷たい飲み物で冷えた身体をリセットしておくことは、風邪予防になり巡りくる冬の到来を元気に受けとめる事に繋がります。

白露9月８日から秋のよもぎ蒸し発売決定

今年は、残暑が長引くため肌感覚で都度、薬草を見直して調合します。

また、沖縄と北海道では気温や湿度が違う為、ご注文いただいたお客様のご住所に応じて調合を変えるようにしています。

ご安心してご注文いただければ、幸いです。

国際薬膳管理師
鹽田千磨子

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